歯磨き・ブラッシング

なぜハミガキが必要なのか

ハミガキの目的はなんといってもプラークの除去です。プラークは残しておいても百害あって一利なしです。

虫歯や歯周病の原因となるプラークは、バイオフィルムと呼ばれる、ヌメヌメとしたバリヤーのようなものに守られており、しつこくこびりついており、薬剤での除去ができないため、歯ブラシなどの器具を使用して、機械的に除去する以外にないのです。

プラークは食べかすなどではなく、おびただしい数の細菌の塊ですが、歯と同じような色のため、みがき残してもわかりにくい特徴があります。

まずは歯ブラシを使用したハミガキで、徹底的にプラークを除去し、その後はフロスや歯間ブラシで仕上げをおこなうことが望ましいです。


磨きにくい箇所は特に要注意

「歯間部」や「歯と歯肉の境目」は、歯ブラシが届きにくくなったり、磨きにくい箇所です。これらの部位では、歯ブラシの毛先がしっかり届くよう意識しながらハミガキを行いましょう。
歯間部はデンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。


食後のハミガキを行いましょう

食事やおやつを食べた後などは、プラーク中の細菌が糖分を代謝して酸を作ります。食後、間もなくするとプラークに覆われた歯の表面は、カルシウムやリンなどのミネラルが溶け出す酸性状態(pH5.5以下)になります。唾液の働きで元の中性状態に戻るには40分ほどかかり、その間ミネラルが溶けやすい状態が続きます。酸性状態が長く続いたり、頻繁に起きるとむし歯になります。「食べたらみがく」習慣をつけましょう。

就寝前にはハミガキを行いましょう

寝ている間は唾液の分泌が少なくなり、お口の中の汚れを洗い流す自浄作用が低下するため細菌が繁殖しやすくなります。就寝前の歯みがきは特に丁寧に必ず行いましょう。